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マスターしよう検査技術
血液型の判定
著者: 松田仁志1
所属機関: 1東北大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.713 - P.718
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血液型の検査は,①輸血を受ける患者,②献血する供血者,③臓器移植の際の患者・提供者,④個人識別を必要とする場合に行われる.いずれの場合でも数ある血液型の中でABO式とRh(D)血液型は万国共通の揺るぎない“両横綱”である.そして,輸血前には日常的に最も頻繁に検査される血液型である.その理由は,重篤な輸血副作用や新生児溶血性疾患の原因となる臨床的に重要な血液型であり,しかも技術的に容易に判定できる血液型だからである.
技術書1)では,この両血液型の検査法は,常にスライド法と試験管法の二法が解説されている.スライド法は,特別な設備を必要とせず,操作も簡単なことから最も普及している方法である.しかし,容易さの反面,血球濃度や反応時間の差によって結果の読み取りを誤ることがあり,実際は判定の難しい検査法と考えている.
血液型の検査は,①輸血を受ける患者,②献血する供血者,③臓器移植の際の患者・提供者,④個人識別を必要とする場合に行われる.いずれの場合でも数ある血液型の中でABO式とRh(D)血液型は万国共通の揺るぎない“両横綱”である.そして,輸血前には日常的に最も頻繁に検査される血液型である.その理由は,重篤な輸血副作用や新生児溶血性疾患の原因となる臨床的に重要な血液型であり,しかも技術的に容易に判定できる血液型だからである.
技術書1)では,この両血液型の検査法は,常にスライド法と試験管法の二法が解説されている.スライド法は,特別な設備を必要とせず,操作も簡単なことから最も普及している方法である.しかし,容易さの反面,血球濃度や反応時間の差によって結果の読み取りを誤ることがあり,実際は判定の難しい検査法と考えている.
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