文献詳細
文献概要
生体のメカニズム 遺伝子の異常・8
癌抑制遺伝子2
著者: 三浦典正1 押村光雄1
所属機関: 1鳥取大学医学部生命科学科細胞工学
ページ範囲:P.719 - P.723
文献購入ページに移動はじめに
前回,雑種細胞における腫瘍性の抑制,二段階突然変異説,染色体の特定領域の欠失など癌抑制遺伝子の存在を示唆する事実,その検索のための手法の1つとしての微小核細胞融合法,さらに発癌と癌進展のプロセスで複数の遺伝子が関与している可能性が示唆されることについて概説した.本稿では,既知の癌抑制遺伝子を個々に取り上げ,その歴史や構造と機能,発癌との関連について述べることとする.
前回,雑種細胞における腫瘍性の抑制,二段階突然変異説,染色体の特定領域の欠失など癌抑制遺伝子の存在を示唆する事実,その検索のための手法の1つとしての微小核細胞融合法,さらに発癌と癌進展のプロセスで複数の遺伝子が関与している可能性が示唆されることについて概説した.本稿では,既知の癌抑制遺伝子を個々に取り上げ,その歴史や構造と機能,発癌との関連について述べることとする.
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