icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻1号

1995年01月発行

検査法の基礎

反射率測定法による尿試験紙の自動測定

著者: 中恵一1

所属機関: 1大阪市立大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.13 - P.18

文献概要

新しい知見
 尿検査を試験紙で実施する方法は今日極めて一般的な方法である.しかし印刷された色見本と試験紙の実際の発色を比色する際,光量,光源の種類,見る角度や見る人の個性,また試験紙によっては反応時間などその他の条件にも比較的厳密性を要求されることがある.これらは機器を用いることにより標準化され安定なデータが得られるようになる.さらにサンプリング,データ処理も含め完全自動化された装置は,大病院における多数検体のスクリーニングで省力化に貢献している.試験紙を用いることにより,調製試薬がなく,試薬の管理,試薬の廃棄処理も簡略化される.さらにクロマトグラフィーを応用した免疫化学的手法は,ホルモンの定量も可能にし,また試験紙もフィルム技術の導入によって定量性が著しく向上している.省力化,迅速化,多項目に対応,メンテナンスの簡略化,等々試験紙法(あるいはドライケミストリー法)を用いた検査は今後ますます需要が増えるだろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら