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けんさアラカルト
IFCC認定血漿蛋白標準品(CRM 470)
著者: 大久保昭行1
所属機関: 1東京大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.47 - P.47
文献購入ページに移動 血液化学成分の定量検査では,標準品がないと,測定法ごとに異なる検査結果が得られ,臨床上種々の問題が生じることが明らかにされている.この対策として,WHOは血漿蛋白標準品を作製しているが,その多くは事実上入手できない状況にあり,しかもその製品を溶解すると混濁し,免疫拡散法以外の,広く使われている免疫測定法では,標準品として利用できないという問題がある.
わが国では,血漿蛋白については,国立予防衛生研究所を中心に,IgG,IgA,IgM,CRP,AFP,ASOの国内標準品が作られている.しかし,国内標準品はわが国独自のものであって,これを用いて測定した場合の値と,WHO標準品を用いて測定した値とは一致しないこと,供給量が不十分であること,溶解後に混濁するなどの問題があり,AFPを除いて一般に普及していない.
わが国では,血漿蛋白については,国立予防衛生研究所を中心に,IgG,IgA,IgM,CRP,AFP,ASOの国内標準品が作られている.しかし,国内標準品はわが国独自のものであって,これを用いて測定した場合の値と,WHO標準品を用いて測定した値とは一致しないこと,供給量が不十分であること,溶解後に混濁するなどの問題があり,AFPを除いて一般に普及していない.
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