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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻10号

1995年09月発行

文献概要

マスターしよう検査技術

抗ENA抗体検査法

著者: 三浦隆雄1 清水紀臣2

所属機関: 1国立療養所南横浜病院研究検査科 2国立東京第二病院臨床検査科

ページ範囲:P.811 - P.816

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 真核細胞核から等張リン酸緩衝液によって抽出される可溶性核抗原(extractable nuclear antigen;ENA)に対する自己抗体群は抗ENA抗体と総称されている.これらを抗原特異性に基づいて分類すると,それぞれの特異抗体には特有の臨床的対応のあることが判明してきた1).主な抗体として抗U1-RNP,抗Sm,抗SS-A,抗SS-B,抗Scl-70,抗Jo-1抗体などが知られており,これらを検出することは自己免疫疾患診断の補助として重要視されている(表).
 抗ENA抗体は種々の免疫学的手法2)で検出されるが,一般の臨床検査室において,最も普及している方法は二重免疫拡散法(double immunodiffusion;DID法)と酵素免疫測定法(enzyme-linked immunoadsorbent assay;ELISA法)である.本稿ではこの2法についての手順を解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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