文献詳細
文献概要
病気のはなし
慢性骨髄性白血病
著者: 南三郎1 小寺良尚1
所属機関: 1名古屋第一赤十字病院内科
ページ範囲:P.838 - P.844
文献購入ページに移動新しい知見
CMLは9番染色体と22番染色体の特徴的な相互転座が観察され,Ph1染色体と呼ばれている.この転座により9番染色体上のABL遺伝子と22番染色体上のBCR遺伝子が融合し新しいキメラ遺伝子BCR/ABL遺伝子が作られる.この新しいキメラ遺伝子によりコードされるキメラ蛋白は正常のABL遺伝子によりコードされる蛋白に比しチロシンキナーゼ活性が強く,細胞内情報伝達機構に異常をきたしCMLが発症すると考えられている.
CMLは9番染色体と22番染色体の特徴的な相互転座が観察され,Ph1染色体と呼ばれている.この転座により9番染色体上のABL遺伝子と22番染色体上のBCR遺伝子が融合し新しいキメラ遺伝子BCR/ABL遺伝子が作られる.この新しいキメラ遺伝子によりコードされるキメラ蛋白は正常のABL遺伝子によりコードされる蛋白に比しチロシンキナーゼ活性が強く,細胞内情報伝達機構に異常をきたしCMLが発症すると考えられている.
掲載誌情報