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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻11号

1995年10月発行

文献概要

明日の検査技師に望む

いわゆる学卒の検査技師への期待

著者: 安田和人1

所属機関: 1女子栄養大学臨床化学研究室

ページ範囲:P.876 - P.876

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 最近,衛生,保健,栄養などの学部で国家試験の受験資格を持つ4年制の大学を卒業した検査技師が増加し,彼らに対する期待はますます高まりつつあると思う.一方,3年制の専門学校卒の技師に比べて初任給も若干高いので,その給与差に見合う能力があるか否か,何かにつけて比較される厳しい時代になった.
 大学卒の技師は生化学や生理学の基礎学力があるので,最初は多少手が遅くても,1年も経てば自分で方針を立てて仕事ができ,将来はスーパーバイザーとして管理業務をこなすようになると期待されているであろう.あるいは外国文献が読めるから,新しい検査の開発や学会発表の際に役だつと思われているかもしれない.したがって英語の文献を読む際にいちいち字引を引いて訳を書き込む癖のある人は,上司を落胆させないように,証拠を隠滅しておいたほうがよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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