文献詳細
画像でみる生体情報・10
文献概要
ドプラ効果とは,音源と観測者との相対的な速度関係により,周波数偏位立起こることをいう.超音波ドプラ法とは,この現象を利用して生体内の流速を知る方法である.さらに1980年に実用化されたカラードプラ法によれば,血流信号が断層像上にカラー表示されるため,血流信号の検出が迅速に施行可能となった.また,血流信号が血管走行に添って表示されるため,角度補正が可能となった.初期には,カラードプラ法の臨床応用は心・大血管などの高速血流の測定に限られていたが,その後低速の血流も検出できるようになり,泌尿器科領域の各臓器のさまざまな疾患の診断に役だっている.
掲載誌情報