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文献詳細

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検査と技術23巻11号

1995年10月発行

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ガンマナイフの原理と適応

著者: 寺本明1

所属機関: 1日本医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.916 - P.917

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■ガンマナイフとは
 ガンマナイフとは定位的放射線照射装置の1種で,ガンマ線を用いて病変をシャープに照射・治療できることからこう名づけられている.手術のメス(サージカルナイフ)に対比する形でつけられたニックネームである.
 そもそもの機種は1968年にスウェーデンのLeksellによって開発され,当初は機能的脳神経外科(てんかん,痛み,不髄意運動などを対象)に応用されていた.原理としては,半球状の装置に201個の60Coの小線源を配置し,ここから発射したガンマ線をコリメーターによって散乱しない細いビームとして病変部に到達させる.この場合,あらかじめ頭蓋内で局在を決定させた病変に集中的に高線量が照射されるよう計算されている.コリメーターの直径には4mm,8mm,14mmおよび18mmがあり,不規則な形状の病変には複数のコリメーターを重ねて用い,線量分布専用のコンピュータソフト(KULA®)を利用する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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