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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻12号

1995年11月発行

病気のはなし

甲状腺機能低下症

著者: 内村英正1

所属機関: 1杏林大学医学部臨床病理学

ページ範囲:P.932 - P.938

文献概要

新しい知見
 バセドウ病患者では刺激型抗体(TSAb)が甲状腺を刺激しており,また甲状腺の萎縮を伴った機能低下症患者の一部では甲状腺刺激阻止抗体(TSBAb)のために機能低下症が起こると考えられていたが,最近同一患者で機能亢進症や低下症が交互に繰り返して発現する例が報告され,免疫異常による自己抗体の生成段階でTSAb優位かTSBAb優位となるかによって,それぞれ機能亢進症あるいは低下症となることが明らかとなり,種々の自己抗体が同一患者で時期によっては混在していると推測されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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