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バセドウ病患者では刺激型抗体(TSAb)が甲状腺を刺激しており,また甲状腺の萎縮を伴った機能低下症患者の一部では甲状腺刺激阻止抗体(TSBAb)のために機能低下症が起こると考えられていたが,最近同一患者で機能亢進症や低下症が交互に繰り返して発現する例が報告され,免疫異常による自己抗体の生成段階でTSAb優位かTSBAb優位となるかによって,それぞれ機能亢進症あるいは低下症となることが明らかとなり,種々の自己抗体が同一患者で時期によっては混在していると推測されている.
バセドウ病患者では刺激型抗体(TSAb)が甲状腺を刺激しており,また甲状腺の萎縮を伴った機能低下症患者の一部では甲状腺刺激阻止抗体(TSBAb)のために機能低下症が起こると考えられていたが,最近同一患者で機能亢進症や低下症が交互に繰り返して発現する例が報告され,免疫異常による自己抗体の生成段階でTSAb優位かTSBAb優位となるかによって,それぞれ機能亢進症あるいは低下症となることが明らかとなり,種々の自己抗体が同一患者で時期によっては混在していると推測されている.
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