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Clostridium difficileの型別(タイピング)
著者: 加藤はる1
所属機関: 1岐阜大学医学部附属嫌気性菌実験施設
ページ範囲:P.998 - P.998
文献購入ページに移動C. difficileは偽膜性腸炎の原因菌としてよく知られており,抗菌薬や抗腫瘍薬を投与された後に引き起こされる腸炎や下痢症の主要な原因菌でもある.一方,本菌は偏性嫌気性菌であるにもかかわらず,酸素耐性の芽胞のかたちで病院の環境に生存し続け,院内感染の原因となることが多い1).C. difficileによる感染は,もともと自身の腸管に存在していた菌による内因性感染と,外部から獲得した菌による外因性感染に大別できる.問題となる院内感染は外因性感染で,その感染源,感染経路に対して予防対策を考えなければならない.
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