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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻12号

1995年11月発行

文献概要

トピックス

テロメラーゼ

著者: 青木直人1

所属機関: 1東京都立衛生研究所毒性部病理研究科

ページ範囲:P.1009 - P.1010

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はじめに
 染色体の末端部はテロメアと呼ばれ,染色体の安定性や核膜への接着に関する特殊な構造が存在し,TTAGGGの6塩基の配列が数千塩基にわたり繰り返されている.この特殊な繰り返し配列を特異的に合成する酵素がテロメラーゼである.大部分の体細胞ではテロメアが細胞分裂ごとに短くなり,ある程度の長さになると細胞分裂ができなくなり,やがて細胞は死んでしまう.このような現象からテロメアは細胞の分裂能や老化を刻む細胞内時計のような役割があると考えられている.テロメラーゼはこの細胞内時計の設定時間を変えることができ,細胞の不死化や腫瘍化との関連において注目されている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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