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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻13号

1995年12月発行

文献概要

検査ファイル

尿中マイクロトランスフェリンの測定

著者: 梶川達志1 河西浩一12

所属機関: 1香川医科大学附属病院検査部 2香川医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.1090 - P.1090

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 糖尿病性腎症は,糖尿病患者の予後を大きく左右する重大な合併症である.従来,腎症の診断は,試験紙法などによる尿蛋白陽性をもって行われてきたが,その感度は30mg/dl(300mg/日)程度であり,これは腎病変が不可逆的となった顕性糖尿病性腎症の時期に当たる.腎症の発症と進展の予防には,より早い時期の診断が必要であり,尿中マイクロアルブミンの測定が行われるようになった1).尿中アルブミンとトランスフェリン値との間には強い相関関係があり,尿中トランスフェリンの測定は,アルブミンの測定と同等の価値があると考えられている.
 トランスフェリンは,分子量79,570ダルトン(Da)とアルブミン(69kDa)よりやや大きい1本鎖ポリペプチドで,2つの相同性を有した領域からなり,それぞれに鉄結合部位を1つ持つ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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