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染色体異常と癌遺伝子
著者: 阿部周一1
所属機関: 1北海道大学理学部附属動物染色体研究施設
ページ範囲:P.1099 - P.1100
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染色体の構造異常によって,その切断点にある癌遺伝子(c-onc)や関連遺伝子が構造変化を受けて発現したり,癌抑制遺伝子のように,正常対立遺伝子が欠けることにより変異した対立遺伝子が発現して,細胞が悪性化すると考えられる例がヒトの悪性腫瘍において近年集積されている.それらの染色体異常と関与する遺伝子の変化は,病型や組織型と密接に関係することが多いので,発癌機構解明の手がかりになると同時に鑑別診断のマーカーとしても臨床上有用である.
染色体の構造異常によって,その切断点にある癌遺伝子(c-onc)や関連遺伝子が構造変化を受けて発現したり,癌抑制遺伝子のように,正常対立遺伝子が欠けることにより変異した対立遺伝子が発現して,細胞が悪性化すると考えられる例がヒトの悪性腫瘍において近年集積されている.それらの染色体異常と関与する遺伝子の変化は,病型や組織型と密接に関係することが多いので,発癌機構解明の手がかりになると同時に鑑別診断のマーカーとしても臨床上有用である.
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