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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻2号

1995年02月発行

文献概要

検査法の基礎

IFCC血漿蛋白標準品(CRM470)の特性

著者: 伊藤喜久1

所属機関: 1自治医科大学臨床病理学

ページ範囲:P.109 - P.114

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新しい知見
 国際臨床化学連合(IFCC)は,ヨーロッパ標準化事務局(BCR),およびアメリカ臨床病理医会(CAP)の協力のもとで,同時に14種類の血漿蛋白を標準化した国際準品CRM 470を新たに作製した(図1).ヨーロッパ5か国から採取した健常成人男女のプール血清を脱脂,防腐滅菌,緩衝液の添加などの処理をして,ガラスバイアル中に凍結乾燥保存したもので,既存のWHO標準品,アメリカ合衆国標準品(USNRP)などの標準品や精製蛋白からの表示値の適切な移行が行われている.ごく一部の蛋白質を除いて,新鮮血清中の蛋白成分と物理化学的性状,および濃度は極めて近似した特性が維持されており,病原微生物の抗原・抗体検査は陰性であり,また極めて安定性も高く,本邦においても新しい標準品として,その導入が着々と準備されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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