文献詳細
文献概要
生体のメカニズム 体液調節機構・2
水代謝調節機構
著者: 伏見清秀1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第二内科
ページ範囲:P.145 - P.147
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生体の60〜70%は水であり,体内環境のホメオスターシス維持において細胞内外の水分量および浸透圧維持はその要となる.われわれ陸上に生活する生物にとって水分の逸失は,直接生命の危機になる.したがって,生物は海から陸へ上がる進化の過程において,体内の水代謝調節機構を発達させた.体内の水代謝は,口渇感による飲水量の調節とともに,抗利尿ホルモンの分泌調節と,それによって制御される尿濃縮機構によってコントロールされている.本稿では,この順に従って概説する.
生体の60〜70%は水であり,体内環境のホメオスターシス維持において細胞内外の水分量および浸透圧維持はその要となる.われわれ陸上に生活する生物にとって水分の逸失は,直接生命の危機になる.したがって,生物は海から陸へ上がる進化の過程において,体内の水代謝調節機構を発達させた.体内の水代謝は,口渇感による飲水量の調節とともに,抗利尿ホルモンの分泌調節と,それによって制御される尿濃縮機構によってコントロールされている.本稿では,この順に従って概説する.
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