icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻3号

1995年03月発行

病気のはなし

ムーコル症

著者: 和田光一1 斉藤泰晴1 石塚康夫1 尾崎京子2 荒川正昭3

所属機関: 1新潟大学医学部第二内科 2新潟大学医学部検査部 3新渇大学医学部第二内科

ページ範囲:P.176 - P.181

文献概要

新しい知見
 ムーコル症は,白血病などの造血器腫瘍,重症糖尿病,悪性腫瘍,臓器移植,注射用薬物乱用例などでの発症頻度が高く,近年増加している.危険因子としては,免疫不全,白血球数減少,ケトアシドーシス,低栄養,副腎皮質ステロイド薬,免疫抑制薬の使用,鉄過剰状態などが指摘されている.
 本邦では,造血器腫瘍に合併する例が多く,多くは剖検診断であり,予後不良である.鼻,眼部に限局したムーコル症は,郭清手術が可能であり,救命しうる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら