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マスターしよう検査技術
NCCLS標準ディスク拡散法による薬剤感受性検査法
著者: 相原雅典1
所属機関: 1天理よろづ相談所病院臨床病理部微生物室
ページ範囲:P.207 - P.212
文献購入ページに移動NCCLS標準ディスク拡散法1)はKerby2)らが考案した1濃度ディスク法を基盤として米国臨床検査標準化協会(National Committee for Clinical Laboratory Standards;NCCLS)の手で検討され,1984年に標準法の初版が刊行され今日に至っている.本法は1977年に世界保健機関により標準法として推挙され国際的に広く使用されるに至った.本法の特徴は最小発育阻止濃度(MIC)と阻止帯径の相関を基盤としながらも,検査手技に起因するエラーを最小限に抑える手法で成績を“S=Susceptible;感性”,“I=Intermediate;中間”および“R=Resistant;耐性”の3カテゴリーに分け,厳密に規定した精度管理の履行により成績を保障した点に集約される.したがって検査術式はいかなる理由があろうとも,また些細な部分でも規定された内容を勝手に改変することは許されず,忠実にオリジナルを遵守しつつ,熟練することが大切である.
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