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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻3号

1995年03月発行

文献概要

検査ファイル

血小板円柱

著者: 重田英夫1

所属機関: 1千葉県がんセンター臨床検査部

ページ範囲:P.227 - P.227

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[1]用語と歴史
 血小板円柱という用語は血小板で構成される尿円柱という意味で,筆者が1987年にその存在と呼称を提唱し1),英語ではurinary platelet castと表現した.尿中から少量の血小板が検出されることはすでに1972年以来の研究的事実として知られ2),また,血小板円柱を疑わせる顆粒状の尿円柱もLippman RW3)の論文に記載されている.しかし,それは顆粒円柱あるいは血液円柱の表現にとどまり,血小板円柱という発想と概念は全く見当たらない.血小板膜抗原のモノクローナル抗体が開発されるまでその同定手段は極めて乏しく,特に放出反応を終了した活性化血小板の証明はその形態的変化から極めて困難であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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