文献詳細
文献概要
検査法の基礎
パラフィン切片を利用した癌遺伝子,癌抑制遺伝子の検索
著者: 土橋洋1 福島純一2 椙村春彦3
所属機関: 1大阪大学微生物病研究所発癌制御分野 2東京大学医学部病理学教室 3浜松医科大学病理学教室
ページ範囲:P.301 - P.307
文献購入ページに移動発癌の原因遺伝子に癌抑制遺伝子という新たな概念が加わり,かつその抑制運伝子には欠失,点突然変異が頻繁に見いだされることがわかってきた.その結果,蛋白質やRNAに比べて安定なDNAを対象とした研究が盛んに行われるようになり,分子レベルの検索には不向きと考えられていたパラフィン切片もその材料として利用できるようになった.最近では,こく少量のDNAでもPCRにより増幅し,塩基配列が決定できるようになった.
掲載誌情報