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癌免疫療法の効果
著者: 佐治重豊1
所属機関: 1岐阜大学医学部第2外科
ページ範囲:P.364 - P.366
文献購入ページに移動ところで,実地臨床で認可されている癌免疫療法はPSK,OK-432,lentinanなどの非特異的免疫賦活剤を用いた治療が主体で,宿主介在性抗腫瘍効果に依存した抗癌療法のため,生体防御機構が荒廃状態に近い末期癌患者に適応するには若干の問題がある.一方,バイオサイエンスの進歩により免疫担当細胞による抗腫瘍作用が細胞間情報伝達物質,サイトカインにより解明可能となり,癌微小環境におけるサイトカインの増減と治療効果との関連が注目されている.
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