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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻5号

1995年04月発行

文献概要

話題

シンチグラム

著者: 大嶽逹1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院放射線科

ページ範囲:P.128 - P.128

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 シンチグラムとは,放射線同位元素を用いた画像診断検査である.放射性同位元素とは,自然界の安定元素と原子番号が同じだが質量の異なる同位原素のうち,α線,β線またはγ線の放射線を放出して壊変する同位元素をさす.α線はヘリウム原子核,β線は電子線であり,放射線同位元素を人体内に投与しても人体内で吸収され,被曝するのみで体外に出ず,これを用いて画像検査を行えないが,γ線はX線と同じ電磁波であり,体外に出てこれから画像を作ることが可能である.
 γ線のみ放出する放射性同位元素のうち,比較的半減期の短い99mTc,201Tl,67Ga,111In,123Iなどの化合物が一般にシンチグラム検査に用いられている.これらの放射性化合物は,人体内に投与することで,種々の臓器にその機能を反映して集積し,また腫瘍に集積するが,そこから放出されるγ線を画像化するのはガンマカメラである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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