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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻5号

1995年04月発行

文献概要

話題

IVR

著者: 河内伸夫1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院放射線科

ページ範囲:P.132 - P.132

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 interventional radiologyは,略してIVRやインターヴェンションと呼ばれるのが普通で,日本では放射線科以外にはまだあまり浸透していない.文献的にこの言葉が登場したのは1967年が最初で,経皮的(切開することなしに針や管を皮膚から直接刺すアプローチのしかたをいう)かつX線透視下に行う治療的手技を総称してIVRと呼んだのである.中国では介入的放射線医学と訳されているが,日本語になりにくい言葉で,“放射線診断学の治療的応用”などと意訳する人もいる.
 IVRを理解する良い例はPTA(経皮的血管形成術)である,バイパス手術,特に腸骨動脈や心冠状動脈のバイパスは侵襲が高い.PTAは通常の血管造影と同様の方法で動脈内に挿入されたバルーンカテーテルを膨らませて狭窄部を拡張させる手技で,手術と比較すれば圧倒的に侵襲が低い.この切らずに治すというのがIVRの神髄である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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