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IVR
著者: 河内伸夫1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院放射線科
ページ範囲:P.132 - P.132
文献購入ページに移動 interventional radiologyは,略してIVRやインターヴェンションと呼ばれるのが普通で,日本では放射線科以外にはまだあまり浸透していない.文献的にこの言葉が登場したのは1967年が最初で,経皮的(切開することなしに針や管を皮膚から直接刺すアプローチのしかたをいう)かつX線透視下に行う治療的手技を総称してIVRと呼んだのである.中国では介入的放射線医学と訳されているが,日本語になりにくい言葉で,“放射線診断学の治療的応用”などと意訳する人もいる.
IVRを理解する良い例はPTA(経皮的血管形成術)である,バイパス手術,特に腸骨動脈や心冠状動脈のバイパスは侵襲が高い.PTAは通常の血管造影と同様の方法で動脈内に挿入されたバルーンカテーテルを膨らませて狭窄部を拡張させる手技で,手術と比較すれば圧倒的に侵襲が低い.この切らずに治すというのがIVRの神髄である.
IVRを理解する良い例はPTA(経皮的血管形成術)である,バイパス手術,特に腸骨動脈や心冠状動脈のバイパスは侵襲が高い.PTAは通常の血管造影と同様の方法で動脈内に挿入されたバルーンカテーテルを膨らませて狭窄部を拡張させる手技で,手術と比較すれば圧倒的に侵襲が低い.この切らずに治すというのがIVRの神髄である.
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