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MRA(MRアンギオグラフィー)
著者: 藤本肇1
所属機関: 1沼津市立病院放射線科
ページ範囲:P.146 - P.146
文献購入ページに移動アンギオグラフィーは,血管撮影とも呼ばれ,もともとはX線撮影装置を用いて血管の内腔を可視化する撮影法である.このためには,血管を直接穿刺(通常は大腿動脈を穿刺する)し,細い管(カテーテル)を目的とする血管にまで挿入したうえで,水溶性ヨード造影剤を注入しながら連続的にX線写真を撮る必要がある.この検査は,種々のX線検査の中でも最も侵襲の多い検査の1つであり,通常は入院を要する.X線の被曝の問題のほかに,カテーテルの操作に伴う血管の損傷,造影剤によるアレルギー反応(重篤な場合は生命にかかわることがある)など,さまざまな合併症を考慮しながら実施しなければならない.しかしながら,ある種の疾患(例えば脳動脈瘤)の診断のためには,アンギオグラフィーは不可欠である.
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