icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻5号

1995年04月発行

文献概要

話題

MRA(MRアンギオグラフィー)

著者: 藤本肇1

所属機関: 1沼津市立病院放射線科

ページ範囲:P.146 - P.146

文献購入ページに移動
 MRAとは,磁気共鳴(magnetic resonance;MR)を利用して人体に無侵襲に血管内を流れる血流を画像化する手法である.
 アンギオグラフィーは,血管撮影とも呼ばれ,もともとはX線撮影装置を用いて血管の内腔を可視化する撮影法である.このためには,血管を直接穿刺(通常は大腿動脈を穿刺する)し,細い管(カテーテル)を目的とする血管にまで挿入したうえで,水溶性ヨード造影剤を注入しながら連続的にX線写真を撮る必要がある.この検査は,種々のX線検査の中でも最も侵襲の多い検査の1つであり,通常は入院を要する.X線の被曝の問題のほかに,カテーテルの操作に伴う血管の損傷,造影剤によるアレルギー反応(重篤な場合は生命にかかわることがある)など,さまざまな合併症を考慮しながら実施しなければならない.しかしながら,ある種の疾患(例えば脳動脈瘤)の診断のためには,アンギオグラフィーは不可欠である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら