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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻5号

1995年04月発行

文献概要

増刊号 臨床生理検査実践マニュアル画像検査を中心として Ⅱ.磁気共嗚画像検査法(MRI) 3.検査の実際

7)骨盤臓器

著者: 富樫かおり1

所属機関: 1京都大学医学部附属病院放射線核医学

ページ範囲:P.201 - P.209

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検査の進めかた
検査適応,検査時期
 婦人科領域において,MRIは病変の精査,すなわち質的診断という用いかたが基本となる.すなわち,超音波で同定された腫瘤の性状評価や鑑別診断,子宮悪性腫瘍の病期判定,筋腫や腺筋症の鑑別診断または詳細な位置的情報を示すことがMRIの基本的な役割といえる.
 他の検査法と比較したMRIの長所は,①非侵襲的でCTのような被曝がなく,かつ人体に対する生物学的悪影響はない.これは生殖可能年齢女性,良性疾患の頻度の高い婦人科領域の検索法として重要である.②優れた組織コントラストを持ち,液体や軟部組織における組織の差異を信号の差異として示し,特に血液・脂肪の特異的診断を可能とする.この点が超音波,CTと比較した最も大きな利点である.③任意の断面における撮像が可能などである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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