icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻5号

1995年04月発行

文献概要

増刊号 臨床生理検査実践マニュアル画像検査を中心として Ⅲ.熱画像検査法

3.検査の実際 検査の進めかた

著者: 永江学1 星川久義1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院臨床検査部

ページ範囲:P.237 - P.241

文献購入ページに移動
はじめに
 今から約2,000年前に,ヒポクラテスが「身体の一局部が他の部位に比して高温か,あるいは低温を示すとき,その局部に病気が存在する」と述べているように,体温測定と医学との関係は古来より極めて深いものがあるが,皮膚温という,ごく手近にある情報が日常の臨床に利用されるようになってきたのは1960年ごろからである.サーモグラフィとは,物体表面温度の分布状態を図または像として表す方法であり,医学では人体皮膚温や粘膜温を測定することになる.現在サーモグラフィ装置として2種類の装置がある.1つは従来より行われている赤外線サーモグラフィ法と,近年開発された液晶を用いたコンタクトサーモグラフィ法である.後者のコンタクトサーモグラフィ法は主に乳腺疾患に用いられている.
 サーモグラフィ検査の利点として次のようなことが挙げられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?