文献詳細
文献概要
増刊号 臨床生理検査実践マニュアル画像検査を中心として Ⅳ.無散瞳カメラによる眼底検査法
2.原理・装置・取り扱い
著者: 金上貞夫1
所属機関: 1帝京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.251 - P.255
文献購入ページに移動眼底カメラの原理
眼球の最も奥にある網膜を撮影するには,適当な明るさの光が撮影する部分を均等に照明する装置が必要になる.
眼底を撮影しようとする試みは写真が発明されて間もなく1862年ごろNoyesが行ったとされている.その後いくつかの試みがなされているが,世界的に実用化されたのは1955年西ドイツ(当時)のCarl Zeiss社からエレクトロニック・フラッシュ(ストロボ)を組み込んだ眼底カメラが発売されてからである.このカメラは照明系と撮影系が完全に分離されており,それまでのものと比べて質の良い写真が撮れるようになるとともに,撮影も楽にできるようになった.この光学系は現在の眼底カメラの基礎となっている.
眼球の最も奥にある網膜を撮影するには,適当な明るさの光が撮影する部分を均等に照明する装置が必要になる.
眼底を撮影しようとする試みは写真が発明されて間もなく1862年ごろNoyesが行ったとされている.その後いくつかの試みがなされているが,世界的に実用化されたのは1955年西ドイツ(当時)のCarl Zeiss社からエレクトロニック・フラッシュ(ストロボ)を組み込んだ眼底カメラが発売されてからである.このカメラは照明系と撮影系が完全に分離されており,それまでのものと比べて質の良い写真が撮れるようになるとともに,撮影も楽にできるようになった.この光学系は現在の眼底カメラの基礎となっている.
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