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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻6号

1995年05月発行

文献概要

明日の検査技師に望む

百聞は一見に如かず

著者: 山中喜代治1

所属機関: 1大手前病院臨床検査部

ページ範囲:P.390 - P.390

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“一度と二度の経験差は少しでも無しと一度では大差である”
 ギリシャの医師ヒポクラテスは,その〈誓い〉の中で「病気を治癒させるのは人の“自然”であり,“医術”はそれを助けるにすぎない」そしてその“医術”とは「観察,実験,経験,把握」であり,これを助ける手段として「音声の清濁,呼吸の遅速,それぞれの与えられた出口から排泄される各種体液の臭い,色,濃淡などの徴候を目安のすること」と述べている.これは,微生物検査の携わって久しい私が常の教訓としてきた言葉であり,「二度と同じものは得られない検体」を大切にしたいと考えている.以下,これまでの経験のいくつかを紹介したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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