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検査データを考える
肝障害時の凝固異常
著者: 滝川康裕1 稲葉宏次1 佐藤俊一1
所属機関: 1岩手医科大学第一内科
ページ範囲:P.437 - P.441
文献購入ページに移動肝障害の症状としては,古くから黄疸や腹水が知られているが,障害が高度になると出血傾向が認められる.臨床検査技術の発達に伴い,このような症状が発現する以前に軽度の肝機能障害を発見し診断することができるようになったが,出血傾向と関連の深い血液凝固異常についても詳細な検査が可能になっている.
本稿では肝障害時に凝固異常が出現する機序と凝固検査が肝疾患の病態診断に果たす役割について解説する.
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