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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻6号

1995年05月発行

文献概要

検査ファイル

感染症用解剖室

著者: 星和栄1

所属機関: 1福島県立医科大学附属病院病理部

ページ範囲:P.444 - P.444

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感染症用解剖室には,今のところ,微生物実験室のような安全基準は設けられていない.ここではとりあえず,建物の構造や設備面での感染防御対策が施された解剖室を感染症用解剖室と呼ぶこととする.これには,剖検時に感染し発病する危険のある感染症のみを対象とした隔離式(“第2解剖室”方式)と,運用面での切り替えにより通常の症例にも感染症にも対応可能とした両用式(感染症対応型)がある.
 わが国で感染症用解剖室に関する関心が高まったのは,国内でHIV感染症の剖検例が報告され出した1980年代後半からである.本格的な空調設備を備えた解剖室は,東大医科研(1989)が最初であり,その後,福島医大,東北大(隔離式),産業医大,横浜市立大(両用式)など数施設で感染症用解剖室が作られている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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