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生体のメカニズム 体液調節機構・5
ナトリウム代謝調節の異常—脱水,浮腫
著者: 谷口茂夫1
所属機関: 1東京大学医学部第1内科
ページ範囲:P.447 - P.449
文献購入ページに移動さらに,血清ナトリウム値の異常と細胞外液量の異常はしばしば合併してみられる.血清ナトリウム値は体内の水分量とナトリウム量の相対的関係により決まる.細胞外液量が増加している場合は体内のナトリウム量は増加しているが,水の増加がより顕著であれば低ナトリウム血症となる.逆にナトリウムの増加が水の増加より顕著であれば高ナトリウム血症となる.細胞外液が減少している場合は水の喪失がナトリウムの喪失より顕著であれば高ナトリウム血症となり,ナトリウムの喪失が顕著であれば低ナトリウム血症となる.
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