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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻6号

1995年05月発行

トピックス

再生不良性貧血とHLA-DR2

著者: 中尾真二1

所属機関: 1金沢大学医学部第3内科

ページ範囲:P.452 - P.453

文献概要

はじめに
 再生不良性貧血(再不貧)は,多能性造血幹細胞がなんらかの原因のより減少した結果,骨髄低形成と汎血球減少を呈する1つの症候群である.わが国の再不貧の80%を占める特発性再不貧は,その約半数が抗胸腺細胞(リンパ球)グロブリン〔antithymocyte(lymphocyte)globulin;AT(L)G〕やシクロスポリン(CyA)などの免疫抑制療法の反応して改善することから,免疫学的機序が発症の関与していると考えられてきた.
 ヒト主要組織適合抗原であるHLAは,多くの自己免疫疾患のおいて疾患のかかりやすさを決定していることが示されてきた.免疫学的機序が発症の要因と推定される再不貧でも,あるHLA抗原と発症との間に相関があることが予想された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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