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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻7号

1995年06月発行

文献概要

技術講座 免疫

抗ミトコンドリア抗体の測定

著者: 清水秀剛1 北見啓之1 石井秀夫1 佐藤信紘1

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.473 - P.479

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新しい知見
 抗ミトコンドリア抗体(AMA)は原発性胆汁性肝硬変(PBC)で高頻度に出現するが,梅毒,薬剤性ループスや自己免疫性肝炎でも認められ,抗リボソーム抗体や抗RNP抗体などの存在により判定が困難となる.近年,PBCに特異的なAMAの主要な対応抗原が,ミトコンドリア内膜M2分画のうちのピルビン酸脱水素酵素(PDH)E2 componentであることが同定され,PDH-E2を抗原としたELISA法によるIgG型抗体の測定がPBCの診断に用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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