icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻7号

1995年06月発行

明日の検査技師に望む

自立意識を持とう

著者: 杉田収1

所属機関: 1新潟県立看護短期大学

ページ範囲:P.480 - P.480

文献概要

 自立するとは,①物理的自立(自分の足で立つこと),②経済的自立,③精神的自立,④教育的自立,⑤研究的自立,⑥社会的自立であろうと考える.この6種の自立のバランスが適当であれば,意義ある生きかたができるものと思われる.しかしだれもが物理的に自分の2本足で立てないときがくる.“物理的自立”1つが損なわれても,大変な事態になることは容易に想像される.そのときは主に“精神的自立”に頼っていかざるを得なくなるはずである.そのときのために,精神的な側面で自分には何が必要なのか,考えていなければならないと思う.
 昨今のいじめ問題は,教育的自立と社会的自立の欠乏によるものである.人の親であれば,必要な時期に,必要な時間を子供の教育にかけなければならない.それは親としての意識的な教育であって,他の者には代えられない.また子供は親だけでは育てられるものではない.隣のおばちゃんをはじめとする大勢の,先に生まれた大人が,意識的に育てなければならないのである.これは社会的自立(あるいは社会的実践)意識によって行われる行為である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら