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明日の検査技師に望む
文献概要
先日,ある精度管理の勉強会のために準備していたとき気付いたことがある.quality controlやqualityassurance,さらに最近はquality improvement,total quality management, continuous qualityimprovement,いずれもqualityとあるが,そのqualityとはいったい何を意味しているのだろうか.qualityは品質と訳されているがそれでよいのだろうか.
広辞苑によると,品質は品物の性質とあり,品質の質は,生まれつき,天性,内容,中味,価値,問いただすこと,飾りけがないこと(quality)として,物がそれとして存在するもとであるものと書かれている.ところが,英和辞典でqualityを引くと,確かに質,素質,資質,品質の訳もあるが,良質,優良性(excellence),高い身分など,何か高級なもの,優れているものを指すほうが本来の意味のよう理解できる.ドイツ語のQualitätも同じで,例えばワインのラベルにQualitätsweinとあれば高級ワインのことである.品質ワインとはいわない.このようにqualityは品質ではなさそうである.そうなればquality controlを品質管理と訳すのは疑問である.まして精度管理とするのはあまりに部分的すぎる.
広辞苑によると,品質は品物の性質とあり,品質の質は,生まれつき,天性,内容,中味,価値,問いただすこと,飾りけがないこと(quality)として,物がそれとして存在するもとであるものと書かれている.ところが,英和辞典でqualityを引くと,確かに質,素質,資質,品質の訳もあるが,良質,優良性(excellence),高い身分など,何か高級なもの,優れているものを指すほうが本来の意味のよう理解できる.ドイツ語のQualitätも同じで,例えばワインのラベルにQualitätsweinとあれば高級ワインのことである.品質ワインとはいわない.このようにqualityは品質ではなさそうである.そうなればquality controlを品質管理と訳すのは疑問である.まして精度管理とするのはあまりに部分的すぎる.
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