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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻8号

1995年07月発行

文献概要

画像でみる生体情報・7

脳[1]アルツハイマー型痴呆症

著者: 佐藤隆郎1 上村和夫1

所属機関: 1秋田県立脳血管研究センター

ページ範囲:P.612 - P.614

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 アルツハイマー型痴呆(dementia of the Alzheimer type;DAT)は,痴呆をきたす後天的な変性疾患の中で最も代表的なものである.臨床症状,神経心理検査からDATが疑われる症例において形態画像(CT,MRI)および機能画像(singlephoton emission computed tomography;SPECT,positron emission tomography;PET)は正常圧水頭症,慢性硬膜下血腫など痴呆をきたすさまざまな疾患,また脳血管性痴呆やピック病など他の痴呆の鑑別診断に有用である.DATでは診断の決め手となる単一の画像所見はまだ確立しておらず,画像所見のみでDATと確定診断することはできない.しかし,形態画像上で年齢に先行した側頭葉内側面中心の脳萎縮,機能画像上で側頭頭頂葉を中心とした血流ないし代謝の低下という所見が得られれば,画像所見からはDATという診断が支持される.以下に,DATの形態画像,機能画像についての現在までの知見に関して実際の画像を中心に簡潔に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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