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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻8号

1995年07月発行

文献概要

マスターしよう検査技術

パネルセルの使いかた

著者: 谷脇清助1

所属機関: 1兵庫医科大学附属病院輸血部

ページ範囲:P.619 - P.624

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はじめに
 輸血検査は,血液型検査,交差適合試験,抗体スクリーニング検査,感染症検査などを行い陰性の血液を輸血に用いている.現在,輸血療法ガイドラインにも示されているように血液型と抗体スクリーニング検査をあらかじめ行うことにより,輸血用血液の有効利用,緊急時における適合血の対応,交差適合試験の簡略化などが行える.このように血液型と抗体スクリーニング検査を輸血前にあらかじめ行っておくことを,type & screen(T & S)と呼んでいる.
 抗体スクリーニング検査とは数種類の既知赤血球抗原(パネルセルと呼ぶ)を用いて自然抗体,免疫抗体が患者血清中に存在するかどうかを調べ,抗体スクリーニング検査で抗体が検出された場合,抗体の特異性を確認するためにできるだけ多くの抗原が網羅されている赤血球を用いて行う検査を同定検査と呼んでいる1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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