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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻8号

1995年07月発行

文献概要

検査データを考える

肝炎ウイルスの抗原・抗体価

著者: 飯田眞司1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.637 - P.639

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はじめに
 肝炎ウイルスというと,狭義には肝細胞に特に親和性を持ち,その中でのみ増殖し,肝細胞を破壊するウイルス(以下,“肝炎ウイルス”)を指し,広義には肝臓だけでなく他の臓器にも感染し,その部分症として肝障害を引き起こすウイルスが含まれる.“肝炎ウイルス”には,A型,B型,C型,D型,E型,さらに最近ではG型も提唱されている.“肝炎ウイルス”以外のものでは,ヘルペスウイルス(EBウイルス,サイトメガロウイルス,単純ヘルペスウイルス),アデノウイルス,エンテロウイルス(コクサッキーウイルス,エコーウイルス),風疹ウイルス,出血性発熱性ウイルス(黄熱,デング熱,韓国出血性熱,ラッサ熱)などがある.また,エイズウイルスも肝障害を引き起こすことが知られている.EBウイルス,サイトメガロウイルスなどは,記憶しておくとよい.重要なことは,これら“肝炎ウイルス”でないウイルスの引き起こす肝炎には,通常,持続感染はないという点である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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