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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻8号

1995年07月発行

文献概要

検査ファイル

自動染色機—主に自動免疫組織染色装置について

著者: 辻香織1 島田智子1

所属機関: 1帝京大学医学部附属病院病理部

ページ範囲:P.643 - P.643

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 今日,中央検査部においてさまざまな自動機器が使用されているが,病理部でも自動固定包埋装置,自動細胞収集装置や自動染色機は,ほとんどの施設にみられる.しかし病理検査室業務は,生化学などの検査部門に比べると人手に頼らざるを得ない部分が多く,また熟練を必要とする作業(薄切・特殊染色・細胞診断)が多いなどの特徴があり,自動化は必ずしも容易ではない.今回のテーマ“自動染色機”は決して新しい機器ではないが,まずその種類と機能について述べる.
 現在市販されている自動染色機は大きく3つに分類される.それらは,①各染色槽ヘスライドグラスが等時間で移動するもの(細胞診のパパニコロウ染色用),②各染色槽への移動時間を自由に設定できるもの(パパニコロウ染色と組織診のヘマトキシリン・エオジン染色用),③スライドグラスは移動せず染色液が自動的に交換され,その交換時間は自由に設定可能で,さらに処理温度も選択できるもの(免疫組織染色用)である.この中でも③のタイプ(自動免疫組織染色装置)は,比較的最近市販され,今後さらに普及していくと考えられるので,免疫組織化学染色をめぐる状況について説明した後,この染色機の特徴を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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