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文献詳細

雑誌文献

検査と技術23巻9号

1995年08月発行

病気のはなし

ハンチントン病

著者: 渡邉雅彦1 金澤一郎1

所属機関: 1東京大学医学部神経内科

ページ範囲:P.658 - P.666

文献概要

新しい知見
 ハンチントン病は遺伝性の神経変性疾患で不随意運動,知能障害,精神障害を呈する.本疾患遺伝子が4番染色体短腕の先端部にあることが1983年に明らかにされた.以来,同領域は疾患原因遺伝子の探索の対象となった.1993年に,この領域から単離されたIT 15遺伝子はその遺伝子の中に3塩基の反復配列(OAGrepeat)を持っており,しかも疾患染色体上ではこの反復回数が増大(expansion)していることが示された.この発見により本遺伝子が疾患選伝子であることと,この反復回数の増大が疾患変異そのものであることがわかった.その結果,本症の確定診断はDNA診断により行われるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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