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文献概要
マスターしよう検査技術
細胞診用標本の作りかた
著者: 宮田浩1 河野一郎1
所属機関: 1日立製作所戸塚総合病院臨床検査科病理細胞診室
ページ範囲:P.711 - P.717
文献購入ページに移動はじめに
細胞診用標本作製技術が考案されてから今日まで,100年以上の歴史があり,その中でも1928年,パパニコロウが癌診断の有用な方法として発表した細胞診は,診断精度の高さと臨床への応用が容易な画期的なものとして,近代細胞診断学の幕開けとされている.当時は腟スメアの剥離細胞診としての検査法が主目的とされ,対象となる臓器は限られていたが,1960年代に入りCT,超音波診断装置などの医療機器の進歩とともに穿刺細胞診が発達し,深部臓器への適応が可能となり,対象となる臓器,および病変などの診断的意義が格段に広がり,現在では病理診断において,組織診と同様に重要な検査法として位置づけられるようになった.
今回は,一般的な細胞診標本の作製法を手順に沿って解説を加えながら紹介していく.
細胞診用標本作製技術が考案されてから今日まで,100年以上の歴史があり,その中でも1928年,パパニコロウが癌診断の有用な方法として発表した細胞診は,診断精度の高さと臨床への応用が容易な画期的なものとして,近代細胞診断学の幕開けとされている.当時は腟スメアの剥離細胞診としての検査法が主目的とされ,対象となる臓器は限られていたが,1960年代に入りCT,超音波診断装置などの医療機器の進歩とともに穿刺細胞診が発達し,深部臓器への適応が可能となり,対象となる臓器,および病変などの診断的意義が格段に広がり,現在では病理診断において,組織診と同様に重要な検査法として位置づけられるようになった.
今回は,一般的な細胞診標本の作製法を手順に沿って解説を加えながら紹介していく.
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