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中間径フィラメントの免疫組織化学の意義
著者: 広瀬隆則1
所属機関: 1徳島大学医学部病理学第一講座
ページ範囲:P.735 - P.736
文献購入ページに移動細胞骨格は直径と構造上の違いから微小管(microtubule),マイクロフィラメント(microfilament),中間径フィラメント(intermediate filament)に大別される.微小管は平均25nmの直径を有する管状構造で,マイクロフィラメントは6〜8nm径の微細な線維束として観察される.この2つの中間の直径(約10nm)を示すのが,中間径フィラメントである.電顕的に区別することは難しいが,中間径フィラメントは生化学的構造の違いから,(サイト)ケラチン(cytokeratin),ビメンチン(vimentin),デスミン(desmin),GFAP(glial fibrillary acidic protein),ニューロフィラメント(neurofilament:NF)の5種類に分類され,それぞれがある程度固有の組織,細胞に分布することが知られている.ケラチンは,分子量40〜70キロダルトン(kDa)にわたる少なくとも19種類のサブタイプからなり,主に扁平上皮や腺組織の上皮細胞に局在している.
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