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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻1号

1996年01月発行

文献概要

オピニオン

検査技師による検査診断

著者: 渡辺清明1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部

ページ範囲:P.20 - P.20

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 最近,臨床検査については明るい話が少ない.どこへ行っても,検査部のリストラや人件費の削減が話題になる.確かに,今の臨床検査部門は,医療費の圧迫により経済効率を求められている.厚生省は検査の保険点数を2年に1度の改訂で,どんどん下げている.その結果,どこの検査室も機械化をし,人手を減らす方向にある.しかし,これで本当に臨床検査は発展するのであろうか?素朴な疑問が浮かぶ.人を失えば,全体は必ず空洞化するのは道理である.したがって,このままでは検査部門は縮小され,しぼんでしまう.
 機械化,自動化した後に,人手を減らすのでなく,余剰の人間を検査に生かす必要がある.しかし,大学病院や大手検査センターなどの特殊な検査室であれば,余った人間がほかの検査,例えば,特殊検査などを行い,高度先進医療にふさわしい検査を行うことができるかもしれない.しかし,一般の病院の検査室ではそうは簡単にいかないであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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