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イトラコナゾールによる低カリウム血症の発現
著者: 望月真弓1 久米光2
所属機関: 1北里大学病院薬剤部 2北里大学医学部病理
ページ範囲:P.82 - P.83
文献購入ページに移動ITZの副作用は発売当初の発現率で1,028例中53例(5.2%)に67件が報告されている.その内訳は胃部不快感などの消化器症状4.1%,過敏症状1.0%が主なもので,そのほかに浮腫が0.6%にみられていた.一方,臨床検査値の異常は944例中41例(4.3%)に発現し,肝機能検査値の上昇が主なもので,血清カリウム値については,上昇をみた症例が2例であった.ところが最近になって低カリウム血症の自発報告がなされ,ITZの医薬品添付文書の副作用の項に1994年9月付けで追記された.
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