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病理診断の精度管理について,日本の現状と米国を比較してみると,米国がはるかに先んじていることがわかる.米国では1991年から1993年にかけて解剖病理・外科病理の科長会議から「病理診断の精度管理に関する勧告」が3回に分けて公表されている.すなわち,解剖病理学に関する精度管理1),外科病理報告書の標準化2),外科病理におけるコンサルテーション3)がその内容である.日本でも,これらの勧告に関する解説が発表されている4,5).
わが国では1994年に精度管理に関するアンケート調査が,目本病理学会で初めて実施され,ようやく調査の段階に入ったばかりである6,7).病理診断の精度管理を実行する第三者的機関はいまだになく,全国の大学や病理学会認定病院の病理診断責任者会議すらいまだに行われていないのが実情である.
わが国では1994年に精度管理に関するアンケート調査が,目本病理学会で初めて実施され,ようやく調査の段階に入ったばかりである6,7).病理診断の精度管理を実行する第三者的機関はいまだになく,全国の大学や病理学会認定病院の病理診断責任者会議すらいまだに行われていないのが実情である.
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