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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻1号

1996年01月発行

文献概要

トピックス

ウイルス抗体検査用セロコンバージョンパネルとその意義

著者: 大久保昭行1

所属機関: 1大蔵省印刷局小田原病院

ページ範囲:P.86 - P.87

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 1993年はフランスで,1994年はドイツで,多種類のHIV抗体診断薬が,政府の命令で市場から撤去される事件があった.市販を禁止された理由はHIV抗体検査試薬の中に感度が低いものがあり,その試薬による検査で陰性と判定された血液を輸血に使用することはできないということである.幸いわが国では,HIV感染者の頻度が低いこともあって,検査で偽陰性の血液を輸血されてHIVに感染したという事例はなかった.
 しかし,この事件をきっかけに,ワクチンや治療法がないHIVの抗体検査試薬では,感度試験が極めて重要であることが政めて認識され,検査試薬の感度試験には,セロコンバージョンパネルを用いることが不可欠であると,考えられるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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