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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻10号

1996年09月発行

文献概要

病気のはなし

習慣流産と免疫

著者: 青木耕治1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.788 - P.795

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新しい知見
 3回以上連続して流産を繰り返す習慣流産は100人の妊婦のうち約1人の割合で発生しているにもかかわらず,その多くが原因不明である1).近年の生殖免疫学の発展により,新たに自己免疫異常(自己抗体の1つとしての抗リン脂質抗体産生)と同種免疫異常(免疫制御反応不全)によると考えられる習慣流産の存在が明らかにされつつある.免疫学的には胎児胎盤系は母体にとって自己移植片であり,同時に同種移植片でもあるからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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