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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻10号

1996年09月発行

文献概要

けんさアラカルト

ドミニカ共和国消化器疾患研究・臨床プロジェクトにおける技術移転

著者: 菅原弘一1

所属機関: 1大分医科大学附属病院検査部

ページ範囲:P.804 - P.804

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 開発途上国の経済開発や福祉・医療の向上を支援するために,わが国が行っている政府開発援助(Official Development Assistance;ODA)は,①開発途上国に対する返済義務のない建物や医療機器などの2国間贈与(無償資金協力)と,日本の進んだ技術を移転することを目的として,専門家(医師,臨床検査技師,看護婦など)の派遣,相手国技師などの日本施設での研修受け入れ,またはそれらに伴う試薬など材料の調達および送付などの技術援助協力,②2国間貸付(有償資金協力),③国際機関に対する出費,拠出の3つの柱からなっている.一般的には,開発途上国には返済義務のない贈与が多く,また豊かで返済能力のある国々には2国間貸付が多く行われている.2国間贈与の大部分は国際協力事業団(Japan International Cooperation Agency;JICA)が担当している.これらの援助を行うに当たって,わが国は相手国からの正式な要請を受けて行う,いわゆる要請主義の立場を原則的にとっている.
 JICAが行っている派遣事業には,専門家と呼ばれる技術者の派遣と,各種調査団の2つが含まれている.専門家派遣の目的は,専門家から相手国技術者(カウンターパート)への技術移転を通じて,相手国の技術水準の向上を図り,社会経済開発に貢献することにある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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