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技術講座 管理
医療機器の安全性とヒューマンエラー
著者: 酒井順哉1
所属機関: 1名城大学都市情報学部人間情報処理研究室
ページ範囲:P.831 - P.836
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医療機器の設計には,フェールセーフ(fail safe)とフールプルーフ(fool proof)の考えかたが基本となっている.
人間工学から考えた医療機器の事故・故障の発生因子には,医療機器の操作や使用上の知識・経験不足,勘違い・錯誤・憶測,経験過信からの作業手順の省略・手抜きなど人為的因子だけでなく,事故・故障が誘発しやすい危険な医療機器・設備の環境因子,次に医療現場における管理者の指導・指示の不徹底や,作業当事者の安全意識の欠如など管理的因子が考えられる.
これら3つの因子に対処できる具体的な方策が医療現場で確立されたとき,安全な診療・治療が確保できる
医療機器の設計には,フェールセーフ(fail safe)とフールプルーフ(fool proof)の考えかたが基本となっている.
人間工学から考えた医療機器の事故・故障の発生因子には,医療機器の操作や使用上の知識・経験不足,勘違い・錯誤・憶測,経験過信からの作業手順の省略・手抜きなど人為的因子だけでなく,事故・故障が誘発しやすい危険な医療機器・設備の環境因子,次に医療現場における管理者の指導・指示の不徹底や,作業当事者の安全意識の欠如など管理的因子が考えられる.
これら3つの因子に対処できる具体的な方策が医療現場で確立されたとき,安全な診療・治療が確保できる
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