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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻10号

1996年09月発行

文献概要

今月の表紙

細胞分裂と染色体

著者: 巽典之1 鎌田貴子1 近藤弘2

所属機関: 1大阪市立大学医学部臨床検査医学 2大阪府立看護大学短期大学部

ページ範囲:P.847 - P.847

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 細胞分裂中期に染色体が形成されることは,中学生の教科書に出てくる事項である.動原体を中心に短腕(p)と長腕(q)に分かれた幾何的ともいえるきれいな像をとることは昭和30年代の教科書Allgemeine Zoologieに図示され始めた.その後karyotype analysisは通常の検査法と化し(図b),さらに特定の染色体部位を染め出す方法が考案され,染色体異常症の解析に役だっている.図cは,C-band染色であるDA-DAPI法によるものである.
 これまで数多くの染色体像を観察したが,相同染色体が2つずつきれいに並列し分布している症例を初めて見たときは感激!その図を後生大事にとっておき,症例報告しようと思っているうちに,結局のところ,どこかに失ってしまい,ガッカリしたことがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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